October 21, 2004

ヤフオクトラブル(終り)

うがーっ!!
気が付けばもう一週間・・・ちょっと個人的にバタバタ&低調だったもので。答えを待っていたひと、スミマセン。別に3回も引っ張る程のネタでもなかったのに・・・しかも出てきた答えが「答え」と言えるものでもないし(爆)

とりあえず、前回からのおさらいを超簡単に。
「ネットでバイクを落札し、入金した買主が品物を取りに来ないまま、車検が切れた。買主から取り消しを求めてきた。取りに来ないバイクはどう扱えばよいか?」

これに対しての答えはズバリ!
・・・ズバリ?といえるほど自信がないのですが・・・

「バイクを供託する」というのが私の出した答えです。

きょうたく?供託ってなんじゃらほい?
知らなくて当然です。一般的にもほとんど知られていない手続です。簡単に言うと、法務局という公の機関を通して、取引の対象になる物やお金を当事者に代わって預かってもらうという手続の事です。

なんのために供託という手続をするのか?
これは今回のようなケースや、借家の家主が一方的に家賃を値上げした場合に新たな家賃でないと受け取らない、など相手方が金銭や品物を受け取ってくれない場合に、紛争解決までの間に一時的に供託し、こちら側の支払い義務を免れるために行われる事があります。逆にここで供託をしておかないと、支払い義務を果たしていないという事で、後日相手側から利息や損害金を請求されることになりかねません。

供託所は指定された法務局にあり、そこに行って供託手続をするのですが、金銭はともかく、バイクのような大きなものは実際には供託所では預からないと思います。その場合は、供託所が指定する保管場所に保管するということになりますが、結局は売主のガレージが保管場所となる事が多いようです。

今回の場合に供託をする事で考えられるメリットとしては①こちらが適法に準備した品物を、相手に渡したいのに受け取らなかった(取りに来なかった)という事実についての証拠となる。②こちらが供託をした事についての通知が法務局から相手方に届く。この2点にあります。

前回、買主が「バイクを取りに行ったのに渡してくれなかった」等と言ってきた場合の話をしましたが、供託をしておけば売主は「いや取りに来なかったから供託をしたのだ。証拠はこの供託書」と反論することができるのです。また、買主の受領遅滞の時期が明確となるので、逆に買主に保管費用を請求する根拠にもなるでしょう。ただ、相手方にさらに保管費用を請求したところで、いたずらに事を荒立てるだけですし、実際に裁判になることは今回は可能性としては低いと思います。

むしろ今回で期待したいのは、②供託による通知による心理的効果です。裁判するほどの費用も手間もかけられない今回のようなケース、かといって当事者でメールや電話でお互いの主張を繰り返していても、ラチが明かないでしょう。そこで、供託通知という公の機関からの通知で相手方にこちらの「本気」をアピールすることで、解決の糸口になれば、と。・・・ちょっとエグいですか?(笑)まぁ、あくまでこんな方法もあるよ?程度の話ですから、本気で行動されて上手くいくかと問われると困ってしまうのですが・・・(^_^;

結局のところ、バイク自体については最終的には当事者で引渡しの前提として仮ナンバー及び車検手続を行なうしかないのです。言葉で言うと簡単ですが、これに感情的なものが重なって必要以上に面倒な問題になってしまう。なるべく冷静になって根本的な解決を図るしかないわけです。

ちなみに、オークションサイト側としては、余りにも悪質な場合だと、問題会員として登録を抹消するくらいの対応はしてくれるとは思いますが、損害賠償とかの問題は当事者間での話ということで、ほとんど対応してくれないと思います。

まぁ、結局のところ一番の予防策は、
余りこのような顔の見えない取引を軽々しく行うものじゃない!
という事ですな・・・。

つまらない話でしたが、長々お付き合い頂きましてありがとうございました!次からはうんと軽ーい話にしよう!

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October 14, 2004

ヤフオクトラブル(続き)

ごぶさたしました。何かと忙しくて・・・なんて結局そうやって間をあけちゃうからアクセスされなくなっちゃうのよねぇ。
いろいろ考えていたため続きが書けなかったというのもあるのですが、それはさておき。

さて前回の問題(?)について。
実はこれは簡単に答えが出ない難しいものなのですよ。

といあえず段階的に今回の話を検討してみると・・・
まず、今回の契約が正式に成立しているか、です。売買の成立要件として、当事者間の金銭の授受と品物の引渡しがあるかどうかが問題となりますが、これは問題ないとは思います。

車検が切れる時期等は事前にサイトに公開しているでしょうし、その内容に納得の上で落札しているはずですし、実際に買主は口座に入金をしています。買主側が取りに来るという事なので、売主は引き渡すための準備をして然るべき場所に保管しておけば、その責任を充分果たしている訳ですから、この点でも契約は正式に成立していると言えるでしょう。

買主からの契約の解除については、これは無理ではないかと思います。、むしろ買主側が車検が切れるまでに取りに来なかったという、買主側の責に帰すべき事由でこのような問題になったのですから、売主側が解除する事はできても、買主側からの解除の主張は難しいでしょう。

逆に、契約が成立した以上、売主側には契約を解除をしない限り常に品物を渡せる状態にしておく義務がありますので勝手に処分したりは出来ないのは言うまでもありませんが、買主が取りに来ない事で、受領遅滞が発生しているため、売主側は品物の保管を強いられる事になるため、管理費用の請求もできると考える事もできます。

という訳で、そのまま放っておいて買主が取りに来るのを待つのでもいいのでしょうが、早く取りに来て貰うというのが一番の目的ですし、ひどい場合だとそのうち買主側から契約の解除と金銭の返還請求の訴訟を起こしてくる事も有るかもしれません。そうなると、「取りに行ったのに渡してくれなかった」などと有ること無い事を言われて話がややこしくなる可能性もあります。

このような主張をされたときの事も考えて、どうすればいいのか・・・?

これについてはまた次回・・・(ええぇー!?
 

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October 11, 2004

ヤフオクでのトラブル

先日、こんな相談がありました。

ヤフーのオークションを利用して、いらなくなったバイク(もうすぐ車検切れ)を引き取ってくれる人を募集したところ、横浜のひとで買い手が現れて一応契約成立という事に。

先に指定した口座に入金があり、相手は横浜から栃木まで電車で来てバイクに乗って帰るつもりなので、その日程を調整しているうちに車検が切れてしまった。

すると買主から「車検切れでは取りに行けないので契約を解消してお金を返してほしい」と言われた。でもそっちの都合で取りに来なかったのだから解約するつもりはない。バイクは車庫にあるが、じゃまなので相手に着払いで送り付けたいくらいだが、落し値が5万円のバイクに送料が15万円かかるらしいので、さすがに相手が怒るだろうと思いそのままにしている。

このまま取りに来なければ、勝手に処分しちゃってかまわないでしょうか?というもの。

皆さんならどうします?

続きは次回(えぇーっ!?)

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October 09, 2004

究極の架空請求

初トラックバックです。どきどき。

トラバ先にあるように、簡易裁判所の少額訴訟制度を利用した架空請求が問題になっています。今までは胡散くさい日本語表記もめちゃくちゃな請求通知が来て、( ゚д゚)ハア?→ゴミ箱→終了だった訳ですが、これからはその通知が裁判所から来た場合は超注意です!


若干分かりにくい部分について細かく説明すると、少額訴訟手続は現在60万円までの金銭請求(貸金とか損害賠償を含む)のために認められるものですが、とにかく簡単迅速に訴訟を提起することをができる事を目的としているため、こちらのような簡単な書面に必要事項を記載するだけでOKなのです。さあキミも今日から原告だ!あぁこんなに簡単なんだねぇ、かあさん。そうですねぇ。

もちろん、なんの証拠もなしでいきなり裁判所に行っても門前払いとなるでしょうが、それなりに(でっちあげられた)証拠となると思われる書面が添付されていれば裁判所もそれを受理して、裁判期日を定めて請求先に裁判所へ来るように通知が送られます。

そしてここからが問題なのですが、たとえその請求が自分にとって全くいわれのない物であっても、とにかく自分が裁判所へ出頭してその旨を主張しなければ(=裁判期日に欠席すれば)その請求が架空であろうとなかろうと裁判所はアナタがその事実を認めたと判断して、即日判決を下してしまうのです。しかもこの制度、後になって控訴しようにも、それが認められていないので、ここを逃せばもう後が有りません。投了。

そうなれば原告側はシメたもの。こっちは裁判所のお墨付き受けてんだゴラア!!とばかりにその判決書を片手にアナタのところに押しかけてくるかもしれません。さらにはこの判決に基づいてアナタの勤め先の会社の給料を差し押さえる事に。そんなことが会社に知られたらアンタこの会社クビになるかもよ?ククク。こうなってしまったら最悪です。

さらに恐ろしい事は「沖縄に住むアナタに北海道の裁判所から通知が・・・」なんて事になれば反論したくてもそこに行くためにはいくら掛かるか・・・考えただけでも恐ろしい。(もちろん救済措置もあるのですが)

それなりに知識があれば簡単にできて効果も高そうな手口のため、今後このような請求が爆発的に増加する可能性が否定できない状況です。このような通知が来たときはすぐに弁護士か司法書士まで相談を!(警察・消費者センターは(以下略))

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August 04, 2004

司法書士のイメージって…

こんなワタシではありますが、一応オシゴトは司法書士であります。仕事のメインは登記手続。しかし、このところ毎日のように登記以外の相談が来る、というか来まくっている。この3日間だけで、自己破産がしたい、妻と離婚したい、遺産分割をやり直したい、内容証明を出したい、手形が不渡りにされた、取立てが来てるどうしたら、盗まれた車を取り返したい、取立訴訟がしたい、との相談が。・・・うちはいつから法律事務所になったのだろうか?

コレでも簡易裁判事務(訴えの内容が140万円以下)に関する認定を受けているので、こういった相談を受けざるを得ないし、司法書士会でも「相談できる」との宣伝活動をしている。それにしても、どうしてこれほど急激に相談が殺到するようになったのだろうか?お客さんにそれとなくどうしてウチに来たのかを聞いてみた。すると、みな口を揃えて

「いや相談会にいったらさ、弁護士さんがさ、こーゆー程度の相談はウチより司法書士に頼めば安くやってくれるよ、って」

ムッカァー!!
まぁ、ある程度予想はされてはいたが、やっぱりイメージとして「司法書士=安い。」なのか・・・。

それで費用の話をしてみると、「えぇ~?そんなにするのぉ?安いって聞いたのに・・・」そんなこと言われたって!実際ウチに来るのはせいぜい損害金にして100万円以下の話が多い。そうすると自然にこちらの費用の話が難しくなる。だって20万円取り返すための裁判するのに費用は20万円です、なんて言ったらフザケンナ!!でしょ?でも裁判や債務整理の申立をするのに掛かる手間というのは、その訴える金額とは関係ないのだ。たしかに額が大きい事件は内容も複雑という事もあるかもしれないが、安い事件だから内容も簡単とは限らない。だから正直、自分だって受けてもメンドウで金にならない事件だな・・・と思うのは確かなのだ。

だから弁護士も(金銭的に)サジを投げる事件をこっちに回したくなる気持ちは分からないでもない。だがしかし!ウチらだって本業が忙しいときもあるし、ノウハウが無いからその場で調べながらの慣れない仕事で不安だらけ、しかも報酬は殆どもらえない。ハッキリ言ってボランティアですよ。でも、「もう他に頼るところがないから・・・」とまで言われるから仕方なくやってる所もあるんです。

当初は職域侵害だと大反対していた弁護士さん達なのに、受け皿が出来たらここぞとばかりにコッチに事件を回しまくるだけでなく、勝手に司法書士は安いってイメージを植えつけられたら、こっちだってタマらんよ・・・。裁判所のパンフにも「司法書士に頼むと費用は約半額程度」みたいな事まで書いてあるし・・・。

まぁ、10年後には年間3000人ずつ弁護士が増える時代。弁護士さんも仕事を選り好みできるのは今のうちだけでしょうがな・・・。そして、その頃には司法書士は消滅してるかもね(苦笑)

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